高雄鼓山洞 —期間限定公開の軍事遺跡—
今年の12月まで公開されている軍事遺跡へ行ってきました。
鼓山洞は柴山壽山の麓に作られた日本時代の防空壕で、戦後は中華民国の国民政府が取り調べや、拷問に使っていた場所です。
今は政府が管理をしていて、映画やドラマの撮影にも使われたりするそうです。
入口は普段閉まっていますが、赤い扉がとても目立つので、すぐに分かります。
扉の横には日本語でも鼓山洞の案内が書かれています。
扉を抜けると防空壕への入り口があります。
ここから中へ入ります。
中に入るとまず昔のお手洗いが。ガイドさんがいろいろ説明してくれてます。
中は大きな空洞になっていますが、音が漏れないように壁一面発泡スチロールが貼り付けてあります。
できてから100年近く経っているのでかなり劣化しており、触れるのは禁止です。
更に進んでいくと、国民党時代の取調べ室が左右にいくつもあり、机などは当時のものがそのままで、ちょっと不気味な感じです。
手前に手錠が見えますが、ガイドさんがそこら辺のものを手に取りながら説明してましたので恐らくフェイクです。
更に進むと大きな階段が現れます。
ただこの階段、長い間使われなかったので、鍾乳石が階段全部を覆い、今は使用禁止になっています。
階段のアップ。鍾乳石びっしりです。
横から見た階段はこんな感じ。
階段以外のいたるところで鍾乳石が形成されていました。自然の神秘も感じることができます。
そして更に奥へ。
空襲避難所と書かれた立て看板がまだ残ってました。
この看板の奥には当時の椅子がそのまま並べてありますが、傷みが激しく壊れそうなので今は座れません。
更に奥へ。
他には地盤沈下で防空壕に亀裂が入ったところも見ることができます。
でもこれ見てたら突然壊れて、この中で生き埋めになったらどうしようかと怖くなってきました(^_^;)
期間限定公開なのもうなづけます。
それから映画やドラマの撮影に使われたということで、作品のポスターがいくつか置いてあります。
そして私が高雄を好きになるきっかけになった台湾ドラマ「痞子英雄」も撮影されたとか。
この場所が第23話に少し出できます。家に帰って見直しました。
こちらのガイドさんが今日は案内してくれました。
凄く勉強になりました。ありがとうございました。
高雄には日本時代に作られたものが遺跡や国指定の重要文化財として残されています。
こういった遺跡もこれからは追いかけていきたいと思います。